ウォーターボーイズ2 第一話

物語の舞台である姫乃高校は男子生徒が全体の一割しか存在せず、女子生徒に主導権が握られている高校。男子生徒は肩身の狭い思いを強いられている。そこに名門進学校であり強豪水泳部を有する青葉高校から男子転校生がやってくるとの噂が。転校生は同校の水泳部出身とのことから、学業優秀で水泳の腕前(?)も超高校級ではないかとの憶測が飛び交う。これを好機として、転校生を神輿に男子運動部が全く存在しない姫乃高校に男子水泳部を設立しようと無邪気に画策する男子生徒たち。そこには男子生徒の権利拡大といった政治的(?)な思惑が見え隠れする。いつしか彼らにとって都合の良い転校生像が肥大化し、転校生当人を置き去りに噂だけが一人歩きしていく…、とまあ、ちばあきおのマンガ『キャプテン』の筋書き(『キャプテン』では名門・青葉学院から転校してくる落ちこぼれが主人公)そのままの、水嶋泳吉(市原隼人)を中心とした青春群像劇、・・・だと思う。


主人公・市原隼人の演技は滑舌が悪い上に一本調子で、よく言えば個性的だが、悪く言えば下手の部類に入ると思う。しかし人間としての魅力というか、何か惹き付けるものがあるような気がする。その魅力の出所を突き止めるという意味でも『ウォーターボーイズ2』は観続けていきたいと思っている。ドラマ自体にも興味があるということもあるし。同じく共演の石原さとみも、外見だけではピンとこないものがあるのだが、観れば観るほどに味の出るタイプであると思っている。