ドラマ

愛情イッポン! 最終話

あれだけ周囲を巻き込んでようやく出場に取り付けた夏八木道場最後の試合も、健闘は見せたものの結果としては一回戦敗退に終わる。予想通りの展開ではあるのだけど、今改めて本ドラマが貫き通してきたものを実力主義や成果主義といった観点から眺めてみた場…

ウォーターボーイズ2 最終回

ここまで無理のあるドラマは久しぶりに観た。シンクロ公演部分に大幅な比重を傾けるあまりドラマ部分がスカスカになっている。最終回にして「シンクロ人気に便乗したなんちゃってドラマ」に成り下がってしまっている。おそらくは本ドラマに先駆けて放送され…

ウォーターボーイズ

現在放映中の市原隼人主演の「2」ではなく、2003年の夏に放映された山田孝之主演の前作。一日二話で五日間(最終日は三話連続)、短期集中(再)放送されていたので観た。シンクロが題材なだけに、蒸し暑い盆休みに最適の涼しげなドラマだった。そして最高…

愛情イッポン! 第五話

今回の主役は健太郎。家庭の事情によって急遽引越すことになった健太郎のため、巴(松浦亜弥)は夏八木道場最後の思い出として何かをしてあげたいと考える。彼が思いを寄せる女の子(←名前忘れた)は強い男の子が好きということで、その子の前で皆でわざと負…

愛情イッポン!

アップになるたびに松浦の完璧な化粧が気になる。見事にぼかしの効いたアイシャドウが玄人感を醸し出し、とても普通の女子高生には見えないのだけど。かなり明るめの茶髪に上品なそうなショートヘア、更にセーラー服という組み合わせも、その組み合わせの悪…

ウォーターボーイズ2 第一話

物語の舞台である姫乃高校は男子生徒が全体の一割しか存在せず、女子生徒に主導権が握られている高校。男子生徒は肩身の狭い思いを強いられている。そこに名門進学校であり強豪水泳部を有する青葉高校から男子転校生がやってくるとの噂が。転校生は同校の水…

新ドラマ

『仔犬のワルツ』繋がりで、松下奈緒の出演する『人間の証明』、市原隼人主演の『ウォーターボーイズ2』を観た。松浦亜弥主演の「愛情イッポン!」は録画してまだ未見。 『人間の証明』は今流行のリメイクものということで、ある意味最先端かもしれないと思…

芸能人然(役者然)とした振る舞い

昨日の『土曜スタジオパーク』(NHK)に山本耕史が出演していた。同局のドラマ、『新撰組!』の提灯企画の一端として、土方歳三役の彼が呼ばれていたわけなのだが、妙に違和感のある番組だった。なんというか、扱われ方や本人の佇まいによって「(カッコいい…

仔犬のワルツ 最終話

葉音は宣言したとおり芯也に本物の愛を持ち帰った。愛を知らなかった芯也は葉音の愛に触れ、はじめて人間らしい感情に目覚めることが出来たのだろう。その先、二人はどうなったのか?あの銃声の意味は?・・・ああいった形で幕引きがなされた以上は、あまり…

仔犬のワルツ(第九話・第十話)

今さら各話ごとの感想にどう手をつけてよいのかわからなくなっている。ドラマが完結する前にその総括に手をつけてしまったので当たり前といえば当たり前か。ただ、はじめから本ドラマにはどのような向き合い方をしていいのか戸惑わせるものがあり、一度(自…

仔犬のワルツ (第八話)

ネットを見て回ったところ、本作品は早くも多くの人によって駄作(または怪作)との評価が下されてしまっているように思う。その理由は総じて、物語としての整合性やリアリズムに難がある、インパクト重視で突き進む前時代的な手法に馴染めない、ということ…

仔犬のワルツ 第七話

滑り込みで先週分の感想を。そろそろ頃合なので、素人考え丸出しで色々と物申していこうと思う。 まずはじめに、もう終盤に差し掛かろうというのに、「水無月家(東都音楽大学側)」部分の作りこみが依然として弱すぎるのはどうかと思う。それは漠然としたキ…

仔犬のワルツ 第六話

連続殺人の魔の手は東都音楽大学側の主要メンバーにまで及び、(元)学長秘書の輪島舞子が殺害される。ピアノ試験でも、主要メンバーの一人、志賀和樹がレースから脱落し、第六回にしてやっとドラマが動き始めたように思う。今回から水無月千世の妹、由貴も…

仔犬のワルツ 第五話

水無月器一ぺア紹介の回。例によってパートナーを交えて母子面談をするも、器一に至っては他の兄弟とは異なり、母親に特別な感慨を抱いている様子は見られず肩透かし。母親への関心は、鍵二との関係性以外にはありそうにない。幼少時、器一が仕掛けた悪戯(…

仔犬のワルツ 第四話

水無月律子ペア紹介の回。例によって精神病院にて母親と面談。水無月兄弟は皆「母親から愛情を得れない可哀相な自分」にばかり執心していて、夫から愛されずにいた母親の心中を誰も察してあげることができなかった。母親を理解して愛情を向けることが出来た…

ほーむめーかー

裏番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング 』への誘惑をこらえて視聴(録画するなどの積極性はないにしろ、ついつい料理番組にチャンネルを合わせてしまう方なので)。 『仔犬のワルツ』などとは異なり、今どき珍しいほのぼのとして心温まる正統派ドラマな…

仔犬のワルツ 第三話

水無月兄弟たちの駆け引きが本格的に。虚実入り混じった腹の探り合いが繰り広げられ、これまで以上に水無月兄弟たちの言動をそのまま鵜呑みにすることが出来なくなったように思う。大雑把な人物像は示されたものの、胸の内まで全て明かされたわけではないの…

仔犬のワルツ 第ニ話

優しくされるのが怖いという葉音。いつの日か心変わりした芯也に追い出されるのではないかとの思いがよぎり不安になるのだという。この心情吐露は近く訪れるであろう志賀知樹の裏切りに呼応しているような気がしてどんよりさせる。頭では他人を信用しては碌…

24 -TWENTY FOUR

1stシーズンを最後まで観た。前回の更新(〜16:00まで)の時点で、このドラマのテーマは「家族愛」にあるとの確信を強めた僕は、”うわべはサスペンスアクションの体(てい)を装ってはいるものの、真のテーマは「家族愛」にある!”と我が意を得たりとばかり…

仔犬のワルツ 第一話

脱げ落ちていた*1ガラスの靴を手がかりに人探し。「シンデレラ」や「ガラスの靴」といった直接的な台詞もあり、シンデレラストーリーであることを強調していた。現時点では薄幸少女の成功物語をなぞっているように見えるが、野島伸司企画とのことで油断する…

24 -TWENTY FOUR

〜16:00まで観た。表向きは次期大統領候補暗殺計画を主軸とした物語で、裏テーマに家族愛があるとは以前書いた。しかしどうにも怪しくなってきた。家族愛の方こそが主軸なのかもしれない。 テロリストの暗殺計画は、二年前にジャックとパーマー双方が関わっ…

24(TWENTY FOUR)

テロリストによる次期大統領候補パーマー上院議員の暗殺計画が発覚。暗殺実行は二十四時間以内。暗殺阻止の緊急指令がCTU(テロ対策ユニット)を束ねるジャック・バウワーに下された。CTUに内通者がいるとの情報があり、捜査は極秘裏。誰が信用できるのか分…

ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 最終回

結局のところ、健志は雛子に裏切られたとの思い込みから成仏出来ずにいたわけではなかった。雛子の気持ちは確かに健志へと届いていた。夭折はしたものの、健志は苦しみから救われていた。少なくとも自分の生に意義を見出すことは出来たはず。では何故、健志…

僕と彼女と彼女の生きる道 最終話

徹朗は凛にとって近くて他人のような父親から、遠く離れているが大好きな父親となった。物理的な距離は離れてしまったが、精神的な距離は劇的なまでに縮まったのだ。徹朗は社会から与えられる既成の幸せではなく、自分だけの等身大の幸せを手に入れたのだろ…

ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 第十一回

万事が雛子の思い描く通りに進むかと思えた矢先、事態は思わぬ方向へ転じる。進は住処である廃工場を追い出されようとしてた。追い出そうとしているのは健治の父親の会社の者たち。廃工場の再利用のため、そこに住み着く進たち孤児の存在が邪魔なのだ。到着…

僕と彼女と彼女の生きる道 第十一話

徹朗の生き方は社会に許容される否か、という筋書き。審判の結果、徹朗は凛の親権を剥奪されることに。好条件の就職が適わなかったことも含め、社会は徹朗の生き方を認めなかったといえる。しかし救いが全くなかった訳ではない。可奈子の母をして「立派な父…

乱歩R 最終話

岸部一徳独特の存在感と江戸川乱歩の一種異様な作品世界との見事な融合を見た。堤幸彦のようなスタイリッシュな演出も乱歩世界の構築に一役かっていたように思う。殺人が表すものは怨恨の類ではなく、たとえそれが自分勝手なものであったとしても、対象への…

ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 第十回

犬塚家に何も貢献することのなかった雄鶏(太郎)。その末路に自分の姿を重ねあわせ、それまでの明るさが一変して厭世的に・・・という設定は少々強引だと思った。自宅療養の日々を過ごすにつれ徐々に心がすさみ、この事件が決定打に!という流れなら納得す…

僕と彼女と彼女の生きる道 第十話

冒頭、ゆらを囲む恒例のお食事会。そこでゆらの立ち位置を再確認していたように思う。親権調停中にある小柳親子に対する接し方について。親子から距離を置けという友人の助言は極めて常識的に聞こえた。誰も傷つくことのない無難な選択。しかしゆらはそれを…

ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 第九回

第一部から更に遡ること五十五年。第二部からは二十五年前、終戦から四年後の物語。敗戦の混乱が続く中、ひとりの少女(雛子)が上京。住み込みで働くために犬塚家へ。雛子(加護)は明るく働き者だが、マイペースでおっちょこちょいのところも。犬塚家の禁…