よろしく!センパイ 第三回

矢口の続きから。加入当時は先輩が怖かったという話から、歌手として壁にぶつかったという自分語りへと話を持ち込む辣腕矢口さん。「後輩に伝えたいこと」では、あっさりと具体的な話題へ(中澤と飯田が回りくどい言い回しをしてまで避けてきたことなのに!)。体躯に恵まれない自分がダンスで苦労してきたという経験談をまじえ、後輩へのアドバイスを熱っぽく語る矢口。限りなく手前味噌くさいが、間髪容れずに入ったフォローのナレーションがいい仕事をしていたので良しとする。物怖じということを知らない小さな巨人、矢口。

矢口は自分が喋りなれているという自負がある所為か、口を滑らすことが多いように感じる。特に、自らがパーソナリティを務めるラジオ。慎重さが足りず失言が目立つ。自分自身を過大評価するタイプで、恐らく道重も舌を巻くほどのナルシスト。しかしそこが矢口らしいとも言える。良く言えば、素直でわかり易く隠し事が苦手なタイプ。

後藤。同期加入メンバーがいなかったことは不安だったが、結果的に自分より力のある先輩たちの中で揉まれたからこそ、今までやってこれたのだと回想。苦労を苦労と思わない前向きな姿勢に好感。加入当時は目を覆いたくなるほどの甘ちゃんぶりで、見ていて腹を立てたことも少なくなかったが、あの小娘がここまで成長するとは。モーニング娘。の中で精神的に一番成長したのは後藤だと思う。現在は一人立ちを目指し、アウェイでも使えるテンションを模索中のようだが、その様は「後藤、初めてのお使い」を見せられているようでハラハラドキドキ。まるで我が子の一人立ちを見守る親のような心境(←キモい)。