僕と彼女と彼女の生きる道 第三話

いじらしい凛ちゃん(美山)の演技にばかり目が行ってしまう。徹朗(草磲)の役回りを凛ちゃんの引き立て役(悪役)か何かと勘違いしそうになっていたが、前回の妻(りょう)の*1衝撃告白に涙する徹朗の姿に我に返る。凛ちゃんも可哀相なのだが真に可哀相な存在は徹朗。主人公なので当たり前か。
愛情に恵まれず育った男が娘との関係を修復することを通じ、無機質でしかなかった人生(世界)への認識を再構築。人と心で触れ合うことの重要性を知り、子供を慈しむことなど人として大切なものを取り戻していく物語だと思われる。凛ちゃんの他人行儀な振る舞いがひとつの目安か。個人的には草磲と美山の掛け合いが見所。
演技がそれでだけで価値を持つまでに達していない限りは、外面を取り繕うよりも内面を充実させることに重点を置くべきだと思う。草磲は彼なりのやり方で演技と向き合っている。訴えかけてくる何かがある。スマップの他のメンバーの演技も悪くはないのだろうけど、外面だけ取り繕った張りぼてのような印象を受ける。木村などは何よりも格好良くあることが求められているようなので、問題は彼ではなく彼を取り巻く環境にあるのだろうけど。

*1:「私は子供を愛していない!(大意)」物語のターニングポイントでもある。重要!