Mステ

安倍が以前太っていたことに切り込む代弁者タモリ。歯に衣着せぬ物言いは相変わらず。自分たちの過去映像に騒ぎ立てるモーニング娘。を皮肉混じりでたしなめ、悪い印象を抱きかけた人々の溜飲を下げたこともあった。モーニング娘。の無作法な振る舞いという「ボケ」に苦言という「ツッコミ」を入れ、場違いな空気を正してくれる得がたい人物。当たり障りのない場繕いなどとは比べるべくもない。「頑張っていきまっしょい」という気合入れには冷やかな反応。タモリという尺度を考慮するに、やはり楽屋裏でやるべきか。
安倍が辻や五期メンバーの面倒を見ていたと紹介。愛すべき人柄を強調するあまり、殆ど奇行晒しでしかなかったFUNとは異なり、奔放な振る舞いの裏に隠された意外な側面を知らしめたことは有意義。(FUNもそうだが)辻との親密な繋がりを見越した番組作りは露骨だが、「作り」とは無縁の存在である辻にとっては要らぬ心配。純真さの前には全ての作り事が消し飛ぶ。
やむを得ないこととはいえ二人もの欠席者を出す。この事例が今後にどう影響するのか気掛かり。これを機にやむを得ない欠席は容認するようになるのかな。それを大所帯の利点だと思って欲しくはない。
「愛あらばIT’S ALL RIGHT」は安倍の卒業歌という位置づけなのだろうが、僕にとっては「よろしく!センパイ」のエンディングテーマとして何度も耳にした曲。主に後藤と松浦の気高さに感銘した記憶と強く結びついている。無粋な言い方だがそういったシナプスの結びつき。序章に安倍が登場していればまた違ったものになっていただろう。
安倍の卒業に際してこみ上げてくる感情はいくつかあるが、深い思い入れを持たない僕には何も語る資格がないように思う。あって欲しいと願う希望もなるであろうという予想も示さない。ただソロとして歩みはじめる彼女を見守っていきたいと思う。