ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 第三回

灰谷に認められたことをきっかけに変わり始めるちよの(高橋)。時折みせる屈託のない明るさは自信の表れか。おばけや友人に接しても以前のような卑屈さはない。何やら物知り顔の大神先生と、人間不信の一因を垣間見せるおばけ。片や音楽に秀で、片やハーモニカすら碌に吹けない。因縁を感じさせる二人。自分が変わったことにより*1道が開けていくちよの。追い詰められた凛子はハーモニカを隠す。
ハーモニカ自体が曲を覚えているとのこと。主体はおばけではなくハーモニカの方なのかな(操られている?)。物語を越えて「鍵」であり続けるのはハーモニカで、駄目おばけは音楽隊の一員になりそうな雰囲気。
基本的に灰谷の台詞を追いかけていけば事足りる物語。おばけを含む全ての登場人物の心理を理解し、ちよのに助言を与え、女生徒の行動をもコントロール。頭脳明晰で眉目秀麗。非の打ち所のない万能人。ここまで都合良すぎると逆に気持ちがいい。スタートレックのQのような反則技。
のびのびと自然な演技の高橋。物語「ブレーメンの音楽隊」の寓意を説明し、次第にそれが自分にも当てはまることに気がつく場面。表情に台詞の抑揚と、微妙な演技はなかなかのもの。反面、おばけはまるで出来の悪いガクトを見るような不自然さ。駄々っ子のような振る舞いをするガクトや、無表情で*2見えない壁にぶち当たるガクトには思わず*3笑みが。

*1:深まる灰谷との関係・努力の大切さを理解

*2:自縛霊(?)なので洋館の敷地外に出ることができない

*3:たぶん笑う場面ではない