はなまるマーケット(松浦)

流れに沿った相槌と無理のない誘導。聞き役の薬丸に感心。*1与えられた仕事をこなすだけの連中とは一味違う印象。岡江さんも悪くない。もちろん松浦も。出過ぎず引っ込み過ぎず、礼節をわきまえながらも期待された反応を返す。相変わらずコミュニケーション能力に長けた松浦。
お父さんの話を中心に家族との親しい間柄を強調。実に規範的な内容。もちろん独り寿司屋や焼肉三昧などといった放蕩話は一切なし。きちんと収束する聞き手に優しい喋り。愛想笑いが続かない様子が見られたのは疲労からなのか。
自分の見せ方を熟知しそれを貫き通す精神力の強さ。ガクトとタイプを同じくするプロ。決して*2楽な道ではない。M黙で見せた年相応の振る舞いが彼女の素顔に近いのだろう。
松浦の隙のない「強さ」は一部の人間には異質に映るようだ。異質さの出所は松浦ではなく、見る者の内面にあるのではないのかな。高嶺の花が近寄りがたいのは何故なのか。「弱さ」を求める者を跳ね除ける気高さ。「アイドルサイボーグ」という呼称には、自らの願望が受け入れられない不満が表れているように思えてならない。古い話。

*1:黒柳徹子が頂点

*2:河村隆一は志半ばで断念