僕と彼女と彼女の生きる道 第四話

ゆら(小雪)が友人から告白される。仕事一筋だった徹朗(草磲)の父(大杉)が定年退職。部下(男性・女性)と徹朗との関係。徹朗と凛(美山)との繋がり以外のところでも物語が進む。
自分が父から強い影響を受けていたことに気がつく徹朗。自分も凛に影響を。これまで自分が信じてきた価値観(生き方)と向き合う。仕事一筋(という虚勢。しかも窓際)によって自分を保ってきた父の生き方にも疑問を。父と徹朗。徹朗と凛。二つの親子関係。一方を掘り下げることは他方を掘り下げることにも通じる。凛への愛情は、父から自分への愛情に。凛が逆上がりに成功。様々な感情が堰を切ったように吹き上がる。涙。またひとつ、大切なものに気がつく徹朗。
徹朗が変わっていく様を、ひとつひとつ積み上げていくような丁寧な作りで表現。要所要所に入る徹朗本人のナレーションによって強調される。徹朗の心の変遷を分かり易くするが、分かり易いが故にナレーションは余計かもしれない。