さんま所の乱れ咲き花の芸能界オシャベリの殿堂(後藤)

気持ちが前に出すぎているためか受け答えが若干空回り気味の後藤。さえない面持ち。劣等感を感じさせる内面話を中心に進む。
「人見知りする自分が嫌い」と話す後藤。コミュニケーション能力に難が、ということではなく、年齢層に幅のある集団の中での位置取りが上手く出来ない、という悩みらしい。近寄りがたい印象を持たれているのではと訝しがる後藤。幾度となく語られてきた話。真偽はともかくも、相手に心を開いて欲しいのならまずは自分から。新しい人生の扉は自分が変わったときにはじめて開く(←ブレーメン)。相手に解決を求めてしまうとは後藤らしくもない。勝手に想定したイメージに囚われ前に進めなくなる。これはモーニング娘。卒業者の多くに見られる傾向。後藤の躓きはモーニング娘。在籍当時からの数年越し。未だ克服出来ず。
「多少腹黒い人が好き」というが、要領がいい人のことだと補足。前述した劣等感の裏返しか。自分にない能力を持つ者への憧れもあるだろう。以前によろ!セン序章で「自分を見つめてしっかり自分を持って欲しい」と語った後藤。「腹黒い」という言葉選びから、自分を偽るまでの要領を獲得した者への嫌悪とも取れる。「腹黒い人」の例とされたさんまは偽りの塊というべき人物。
笑いを取りたいが為に、「なっちですよね?」と無神経な問いを投げかけるさんまは腹黒くも独善的(過去に高橋を小川と呼び間違えた前歴より今回もあてつけの可能性あり)。笑いに託けた自らの経験と偏見を出所とした駄目出しが得意のさんま師匠。成功者としての責任感がそうさせるのか出過ぎた振る舞い。ラジオではその矛先がハロプロメンバーに向けられることもある。さんまの暴言をフォローする所ジョージに相対的に好感。いい役回りなのか悪い役回りなのか。