ミニモニ。でブレーメンの音楽隊 第五回

第一部からさかのぼること三十年。娘に理想を押し付ける父親。元気だけが取り得の美音子(辻)は出来のいい姉と比べられ邪険に。飛び出した先でフォークソングに出合い惹かれる。フォークソング部設立を訴えるも(格好悪い・軟弱と)周囲の理解は得られない。ギターの腕はあるが嘘つきで嫌われ者の大神。真剣に取り組むことから逃げている紺野。二人を仲間に部の設立を目指す。何かと理由をつけて真剣に取り組もうとしない仲間たち。喧嘩別れ。当てもなくさまよう美音子。気がつくと例の洋館の前に。導かれるように中へ。美音子の言葉に打たれた仲間は戻り練習再開。例によってハーモニカのおばけ登場。おばけをバントに誘う美音子。
元気で前向き。しっかりと自己主張もする主人公。成長したちよの並み。大神もギターという長所あり。後ろ向きな性格ではなく、自分は社会不適合者(レッテル?)という思い込みが*1おばけを可視にしている原因か。紺野にも秀でた側面があるのかもしれない。契機となるストリートミュージシャン役にミカ。各主人公の理想を象徴する役割を担っていると思われる。主人公の性格付け故か、辻の魅力(キャラクター)への依存度が高いように感じられた。物語の主眼が何処にあるのかまだわからない。

*1:自分は駄目な落ちこぼれだという思い込みがおばけを可視にする。駄目人間判別機。