MステSP

『そうだ!We're ALIVE』と新曲『浪漫〜MY DEAR BOY〜』をメドレーで。新曲に何故今更『そうだ!We're ALIVE』を絡ませたのか気になる。「平和」とか「正義」とかそれらしい単語が散見。時勢に合わせた選択だとするなら侮れない。新曲は石川の存在が不協和を印象付けるが、その狙いは不完全の美学を演出することにあるのではと勘ぐりもする。最近のモーニング娘。を見ていると特に。
思い出話の語り手として飯田が活躍。彼女は最年長者かつ唯一のオリジナルメンバー。当然の人選といえる。その思い出話からは、相次いで安倍の名が口をついて出た。二人だけが共有する何か大切なものの存在を感じずにはいられない。モーニング娘。としての軌跡は、同時に飯田の芸能界での軌跡とも重なる。その傍らにはいつでも同い年の同期にして同郷の友、安倍の姿のあった。過去の思い出となってしまった今でも、同じ時を共有したという意識は強い絆となり、二人を特別な関係として繋ぎ続けているのかな。珍しくのびのびと喋る飯田の姿も相俟って感慨深く感じた。
最近では言動までも中澤化してきた飯田だが、若いメンバーが入るたびに相対的に上へと追いやられている所以だろう。それは本来の飯田からは程遠いもの。可愛さへの憧れが捨てきれず、ロリータ気味の格好をして折角の美人を台無しにしてみたり、慕われ仲良くありたいとの軟弱さから、後輩に厳しく接し切ることができずにいるのが飯田の人となり。最年長リーダーとしての節度を得るようになったことは誇らしい思うが、同時に寂しくもある。誰に遠慮を感じることなく、自分にしかこなせない役割を得て張り切る飯田の姿がみれただけでも、価値のある番組だったと思う。