食わず嫌い王〔W(ダブルユー)〕

辻がお土産として持参(?)した品は例の八段アイス。加護の母親の年齢が若くてびっくりというネタ。加えて、加護の食わず嫌いの品が「(イチゴ)牛乳」(←ミニモニ。PV)と、以前に何処かで見聞きした内容が盛り沢山。
この番組を観て半ば確信を得た。W(ダブルユー)売り出し戦略の概要は、過去に辻・加護コンビとして受けがよかった要素を丹念に拾い上げ、それらを切り貼りすることによって(統計上の)必勝態勢を作り上げることにあるのではないかと。そう考えれば合点がいく。道理で、W(ダブルユー)には何処か懐かしい雰囲気を感じる訳だ。デビュー曲までがカバー曲。当面は過去の遺産でやりくりするつもりなのだろう。
「双子じゃないのに双子みたい」というキャッチフレーズも、デビュー当時によく好んで連れ立っていた二人に対して、(決して没個性を指し示す否定的な意味合いからではなく)好意的な文脈のなかで用いられた言葉からの引用であることは間違いない。仲の良い二人の姿を見ることは、自然と心が温まるようで微笑ましい。しかしそれが眉唾な話の繰り返しによる、執拗なまでの仲良しアッピールにエスカレートしてしまっては少々辟易。ついつい穿った見方をしたくなる。
たとえば、仲の良さを示すエピソードとして、”偶然二人で同時に同じ曲を口ずさんでいた”という話を必ずといっていいほど持ち出すが、現在まで長らくウォッチしてきて一度として聞いたことのない話。加えて、W(ダブルユー)の「仲良し」設定に沿いすぎていて怪しい。多分決まり事なのだろう。想像するに、実際の二人の仲が悪いとは言わないまでも、二言目にアッピールするまでの親密さはないのでは。身も蓋もない話なのだけど。
対戦相手であるピンクレディーから、”洋服を自分で買いに行くのか”という趣旨の質問を受けた二人。はじめは”メンバーと一緒に買いに行く”と答えるも、慌てて”(二人で)一緒にも買いに行く”と付け足していた。W(ダブルユー)としての決まり事の存在と、二人の私的距離が垣間見えた瞬間だった。