HEY!HEY!HEY!〔W(ダブルユー)〕(BSフジ)

冒頭、共演者全員集合の場で、加護の母が聖子ファンだったという話を。その後、何気ない浜田の振りから、辻と松田聖子の娘(SAYAKA)の話へ。実は辻と松田聖子の娘は、過去に遊んだ仲であったことが発覚。そっちに話題を持っていかれる。「辻−加護」の仲をアピールするより先に、「辻−SAYAKA」の仲をアピールしてしまうという「辻ミラクル」。
 何事にも、ある程度の準備(計算)をもって望んでいると思える加護に対し、行き当たりばったり(無計算)で、良くも悪くも事態を予測不可能の方向にひっくり返す辻。二人の特性が良く表れていたと思う。ただ加護にとっては、毎回ではないにしても、苦労の甲斐なくいいところを辻に掠め取られてしまっては、あまり気分は良くないだろう。天然と一対一でコンビを組まされるということは、結構割を食ってしまうもの。たとえばキロロ。トークにおけるコンビ格差は、冷静に見ると結構酷いものがある。心なしか、加護の表情に影が落ちた瞬間があったように見えた。
松本のきつい突っ込みに科(しな)を作ってみたり、それは愛情の裏返しではないかと指摘してみたりと、加護の切り返しは何気に性がらみで挑発的。矢口おやびん直伝か。女性であることを最大限に利用しているようにも見えるが、無邪気な振る舞いとその外見によって、かなり中和されているとは思う。
ダウンタウンとの絡みを見ていて思うが、二人しかいないのにどっちがリーダーでサブリーダーだとか、永遠と繰り返される眉唾な仲良し話は、やはり突っ込まれるべき。真面目に受け取られても放っておかれても、ひどく収まりのつかないものがある。個人的な精神衛生上の問題からいっても、「ネタ振り」であるとの解釈が何かと都合がいい。基本的に、突っ込みは愛だと思うし。