続々・色々と取り留めのないこと

アクセス数など(le Dire et le Dit)
トラックバックを頂いた痛井ッ亭。さんの文章、拝見しました。関連文章にも目を通しました。でまあ率直な感想としては、それぞれの主張がそれぞれのサイトの運営方針や運営理念といったものを強く意識したものであると感じました。とすれば、双方が納得のいく形で決着を迎えることが出来なかったのも仕方のないことであるかなと失礼ながら思います。細かな指摘にとどまるのならともかく、本筋で相手を言い負かしにかかるならば、アクセス論を飛び越えもっと深い部分にまで議論が発展することは必至でしょうし。そうなった場合、引くに引けない状況が出来あがることは想像に難くありません。互いに譲歩して相手の立場を認め合うか最後まで平行線のままで終わるのか、いずれにしても玉虫色の決着を迎えそうな気がしていました。そこだけ切り離して論じることは難しいでしょうから。出口としてはそれしか思いつきません。まあ実際のところ、対立を拗らせる形で終焉を迎えたようではありますが。
当事者の方々としては異論もあるでしょうが、現時点でこの論争を単純化し突き詰めていけば、「大手(=アクセス肯定派)」と「非大手(=アクセス否定派)」両陣営による互いの正当性を賭けた対立構造が浮かび上がってくるように思えて興味深いです(当然のごとく本サイトは非大手)。実にわかり易い。それにつけても@モーニング娘。さんの参入もそれに沿うものです。立場と逆の主張をする人がいればまた違ってくるのでしょうが、現状では自分の足場固めのための(もしくはカウンターとしての)議論であったようにしか思えないところがあります(←自己言及)。


繰り返しになりますが、アクセス数の増加を励みにサイト運営の前向きな意欲として取り込んでいくのなら(たとえそれがゲーム感覚であったとしても)何もいうことはありません。しかしそこに拘泥するあまりに自分を見失ったり息苦しさを感じる結果を招いてしまっては問題があると思いますよ。一連の論争もその延長線上に位置づけられるのではないでしょうか。
もうひとつ。読者を念頭に置いてどんなに努力を重ねたとしても、あまりその辺に期待感をもって入れ込み過ぎても詮のないことではないかと思いますけどね。何をきっかけに飽きられるか分かったものではない。殆どの読者はシビアなものですよ。そこには単純に「読みたい人」と「読まれたい人」の独特な共存関係があるだけではないかと僕は了解しています。僕はそこを出発点としてますけどね。ただそれだけに、痛井ッ亭。さんのような反応を頂くとこの上なく嬉しくなるものです。