モーニング娘。日記

個人別写真集の発売ラッシュの口火を切ったり、新曲ではセンターに抜擢されたりと、唐突にはじまったかに思われる紺野贔屓。しかしよく考えてみると、カントリー娘。へのレンタルやハロプロニュースに引き続きハロプロアワーでもキャスターを任されていたりと、これまでも特別扱いされている状況にあったわけで、実際のところは成るべくして成った感がある。キャリアアップとしての手順はしっかりと踏まれていたわけだ。石川梨華高橋愛の前例もある。
ここまでくれば、カントリー娘。ハロプロアワー(ニュース)の二つがモーニング娘。にとっての登竜門的位置づけであると考えてまず間違いないと思う。もしくは虎の穴的養成機関か。「カントリー娘。石川梨華」の事例などは、近い将来訪れるソロユニット(美勇伝)での活躍を想定した石川自身のキャリア育成と、それに見合ったプロデュースの方向性を模索する思惑があったのだろう。でなければ、それまで培ってきたカントリー色を打ち捨ててまで石川盛り立てに傾いた意味がわからない。現在では「カントリー娘。」は有名無実となり(全然「カントリー」じゃない)、モーニング娘。の外部機関としての意味合いが強く感じられるようになった。そして美勇伝といえば、後期「カントリー娘。石川梨華」の採ったセクシー路線を継承していくのかどうかが気になるところだが、ただ一つ確実にいえることは岡田唯はセクシー要素を持つということだ。場慣れした要領の良さを見せる三好と共に、石川の脇を固める人選としてなかなか悪くない。


現在、ハロプロアワーでは亀井絵里が「エリザベスキャメイ」として順調にキャリアを積んでいるように見える。が、陽が当たる者がいれば陰る者もいる。華やかな舞台のその裏で、キャスターを降ろされたピーマコの存在が明暗を分ける。以来、小川は自分の存在意義をモーニング娘。内に求めるようになる。メンバー達にとって彼女は人気者で、おどけた言動でメンバー達を笑顔にさせる。「Mr.Moonlight〜愛のビックバンド〜」以降、居場所を失っていたが、ようやく自信を取り戻す。かくして、小川はモーニング娘。にとってなくてはならない人物となった。しかし残念ながら、彼女の良さがモーニング娘。を越えて外部に届くことは殆どない。振り返るとそこには吉澤がいる。吉澤は更にフットサルへ活躍の場を求めるような素振りを見せる。ようやく痩せてきたことが彼女の前向きな意志の表れであるのかどうか。一部想像が混じっているが。


モーニング娘。人気の活性化にあたって、七期を加入させるのもひとつの方法としてある。しかし現行モーニング娘。を底上げしたいと考えるのならば、まずは宙ぶらりんの状態にある小川や吉澤を何とかすることが先決だろう。ハロモニコントやフットサルでの一時的な役割を与えて誤魔化すのではなく、アイドルとしてきちんとした役割を与えるべき。プッチモニ。が活動停止している今、小川も吉澤もアイドルとしての活躍の場がないに等しい。それが問題。そもそも、モーニング娘。から初めて派生したユニット・タンポポの結成理念のひとつとして、第一線に立てない者の受け皿作りということがあったと記憶している。大所帯である今こそ必要なことだ。しかし現在、唯一の外部機関であるカントリー娘。はキャリア育成所であって、敗者復活・弱者救済とは真逆の意味合いを持つ。新メンバーを加入させるなとは言わないが、現行メンバーへの配慮を怠ったことを省みた上でのことでなれけば、一時的な対処療法でしかないような気がする。小川と吉澤の同類と見ている辻の、W(ダブルユー)としての生き生きとした姿を見て欲しい。


ハロモニコントは面白くない。「お笑い」としてのレベルが低いこともあるのだが、必要以上にコントへと傾倒するメンバー達の姿の一部に、アイドルとして活躍することの出来ない鬱屈を見るようで、どこかしら切ないものを感じて二重の意味で面白くないんだなこれが。僕の勘違いならいいのだけど。