無題

僕がはてなダイアリーに居座り続けているのは、ひとえにはてなアンテナとの親和性によるものだ。「ちょっとした更新」(以下ちょこっとKOUSHIN)という機能がある。それを使用することで、アンテナに反映させることなく日記の更新を行うことができる。この機能の利便性は計り知れない。
はてなの台頭により、誰もが自分のアンテナを持ち、巡回先の更新に即時に対応できる時代となった。しかしその代償として、文章の改竄はもとより、誤字脱字の修正すらこっそりと行うことができなくなった。気になるサイトの更新状況をあなたの代わりにまとめてチェックしてくれる便利ツールですの裏には、監視社会が潜んでいた。皆がどう思っているか知らないが、僕はこっそりと戦慄していた。何故か誤字脱字を生み出す才能に恵まれていたからだ。この魔の手から逃れるために、「ちょこっとKOUSHIN」の存在は手放せない。他の機能はどうでもいい。
久しぶりに更新してみたらアンテナ上がりまくりで、全然魔の手から逃れてなかった。「ちょこっとKOUSHIN」が意味を成してない。監視社会云々よりもはてなの裏切りに戦慄どころの騒ぎではない。しかし、僕はそんなことはおくびにも出さない。何故なら、アンテナの上がり下がりを気にする小さい人間と思われるのを気にする小さい人間だからだ。それに、アンテナの感度はその時々で差がある。上がるときは鬼のように上がるが、上がらないときはぴくりともしない。何故違いがあるのか、もちろん分からない。
ただひとつ分かっていることがある。「ちょこっとKOUSHIN」の使用後、コメントを書き込まれても何故かアンテナが反応するということだ。だから、コメントを書かれると二重に驚く。
主に人徳が不足しているため反対意見を書き込まれることが多く、それを受け反論めいた書き込みをしたりするのだが、後から読み返してみると全然駄目だ。駄目な理由は二つある。ひとつは、杜撰な内容には眼をつぶるとしても、反論のための整合性を意識しすぎ、普段の主張と食い違いが生じている。もうひとつは、コメントに「ちょこっとKOUSHIN」が適用されないため、文章の改竄はもとより、誤字脱字の修正すらこっそりと行うことができないのだ。
後者は内緒にしておきたいので、前者について。前回の更新のコメント部分、メンバー間競争を頑なに否定し石川のでしゃばりまでも嫌悪する、まるでたちの悪いニヒリストのような書き方をしてしまったが、それについて少々捕捉してみたい。