美勇伝、ユニットとしての期待

モーニング娘。卒業後、歌手・石川梨華の活動拠点となるユニットの概要が発表された。ユニット名は「美勇伝(びゆうでん)」。石川梨華に加え、ハロー!プロジェクト新ユニットオーディション(2003)の唯一の合格者である三好絵梨香(19)と、ハロプロエッグオーディション2004合格者である岡田唯(17)の三名で構成される(らしい)(←キーワード「美勇伝」登録内容を参考)。


以前の日記でも触れたことだが(http://d.hatena.ne.jp/jango/20040526)、卒業によってモーニング娘。のメンバーであるという肩書きを失うからには、今後の芸能活動の方向性を示す意味においても、新たに実質を伴った肩書きが必要になってくる。考えられる選択肢としては、歌手または女優の二択。これまでモーニング娘。を巣立っていった卒業生たちの殆どは、歌手という芸能活動での立ち位置を確保した上で、役者としてドラマや舞台、タレントとしてバラエティ番組などに活動の場を広げている。極端な話、どんなに有名無実なものであっても、その人物の所属や専門能力を知らしめる必要性からも「肩書き」は必要だと思う。それは社会生活を営む上でも不可欠とされること。
さて石川梨華に当て嵌めて考えてみた場合、歌手としても役者としても、根本的に不向きであるといわざるを得ないと思う。彼女の魅力がその二つの分野とは別のところにあるとしても、これは少々困った事態。選択肢がその二つしかない以上は、そのどちらかを選ばなければいけないだろうし、選んだ以上は今後の芸能活動を続けていく上で土台となるよう、しっかりとしたものでなければならない。
そこで、ユニットというアイデア。ユニットであるなら石川の歌唱力の不備を他のメンバーによって補うことが出来る。その上、複数人であることによって曲中小芝居のような「仕掛け」もより映えるという一石二鳥。反面、イロモノになりかねないという難点はあるが、当の石川梨華自身、それ程「歌」への思い入れがないようにみえるので(←認識に誤りがあれば訂正求む)、ベターであるとは思う。(中澤裕子には「歌」への思い入れを感じる。)


・・・もう白状してしまうが、我ながら勝手に想像を膨らませてしまっているところがある。ソロとしての石川の姿も気になりつつも、他方で彼女の歌唱力をリカバリする役目を担うメンバーが加入するものだと勝手に考えている。思い描いているのは「あぁ!」。鈴木愛理のような逸材の登場に期待している。あまりに逸材すぎると主役の石川の影が薄くなってしまう可能性があるかもしれないが、そこは住み分け出来ると信じている。勝手な想像の話にそんな弁明はいらないか。
何にしても、歌唱力に難点のある石川梨華だからこそ、逆にどのような形で土台を整えてくるのか楽しみではある。大前提として、「美勇伝」というユニットが石川梨華にとっても他のメンバーにとっても、単なる踏み台、通過点でないことが求められるが。