2004年のテレビ番組を振り返る

2004年を振り返り印象に残っている(お気に入りの)テレビ番組はこんなものか。上四つは以前に日記で触れたので省略。残りに三つ(+一つ)について以下、年が明けるまでの時間でざっと触れていく。

24 -TWENTY FOUR(2nd Season)

現在2nd Seasonが僕の住んでいる地方で放映されている。中盤くらいまで観た。インパクト重視の強引な展開はさすがに飽きてきたが、家族愛から権力争いまで、ドラマの奥底で渦巻く登場人物たちの様々な思惑と、そこから生じる「頼り/頼られ」「出し抜き/出し抜かれ」といったやり取りは依然として面白い。「大統領=高邁な理想主義者」・「ジャック=目的のためには手段を選ばない結果主義者」という対比構図が微妙に崩れはじめているところもポイント。
これまでで一番の印象に残っている場面は『18:00〜18:59』の回、尋問を受けるNSA長官スタントンと大統領とのやり取り。大統領の甘言に一瞬揺らぎの表情を見せ陥落を期待させるスタントンだが、口から出た言葉は依然として冤罪の主張だっだ。張り詰めるような緊張感の中、スタントン役の表情の演技が素晴らしく、また期待とは裏腹に展開する予想の裏切り方は衝撃的だった。

気になることば(NHK総合

お元気ですか日本列島』(毎週月曜〜金曜 )内にあるコーナーのひとつ(4:45あたり)。言葉についての素朴な疑問を視聴者から募集し、「言葉おじさん」こと梅津正樹アナウンサーがそれに解説を加えるという内容。放送局と時間帯柄、国会中継大相撲中継によってつぶれることが多い。余談になるが、帰宅後ビデオをチェックした際、相撲が映し出されたときの心境はなかなか筆舌に尽くし難いものがある。
NHKなので権威的で押し付けがましい教養番組になると思いきや、真相はその逆。
番組にはかなりの確率で「最近の若者言葉が不愉快です」といった新聞の投書欄レベルの投稿が寄せられるのだが、梅津アナはあくまで公平。
たとえば以前、最近の若者は名詞を動詞化して用いるので気に喰わないという投稿があった。その解説として松尾芭蕉の俳句を挙げ、その中にも同様の用いられ方が見受けられるとしてその正当性を示し若者言葉に弁護を加えたのだが、権威的な見下しを更なる権威で黙らせるようで痛快この上なかった(梅津アナにそのような意図はなかったのだろうが)。「年配者=常識」・「若者=非常識」で思考停止する俗物が蔓延する中、権威の代表選手であるようなNHKアナウンサーが偏見に目を曇らせることなく、逆にその偏見を打ち砕くような姿勢には好感が持てる。また理知的で奥床しい梅津正樹アナウンサーの人柄は多くの人に


(時間切れ)(,,・ω・,,)/